第257話について

第257話 大造営時代


いよいよ、私たちの知っている世界と政宗の時代がつながってきます。

ではまずまた下注を転記。

  • ※工人たちの姿:絵の具で描いたものは『大崎八幡由来記』、線画は『七十一番職人歌合』より。
  • ※一般的には鈴木元信の名で知られるが、同時代の記録では重信。このマンガでは鈴木重信と呼ぶことにする。
  • ※十二神将は十二支に対応する。全部描けなかったので右から子丑寅卯の神将。

描く上では、実際に残っているものや景色、絵画資料も出てきています。
資料を参考にするには、絵のルールや絵描きの意図、つまりは描かせた人の意図でもあるのですが、それを考えながらでないと誤解が生じます。

記念特別展伊達政宗―伊達政宗生誕450年では。大崎八幡神社所蔵の『大崎八幡来由記』も展示されました。図録にも一部掲載があります。
社殿造営のさいの職人たちの作業の様子も描かれていますが、これは当時の景色を再現したものではないということは、改めて確認しておきましょう。
この場面は一種のお仕事図鑑です。いろいろな工程を入れる都合上、各工程の人数や背景となる建物は省かれています。
一方でかかわった工人たちの面目に関わりますから、各職人たちの代表的な仕事は描いているはず。

陸奥国分寺の十二神将は、図録をもとにしましたが、昭和50年代には実物を現地で見た思い出があります。

塩釜神社からは今も変わらぬ海の色が望めます。

さて、今回新登場なのが鈴木重信さん。
「ははははは ここまでくると胸のすく大出費」
私、このセリフが好きです。
登場したとたんにキャラが確定するときがありますが、鈴木さんもそのひとりです。
政宗が生き残った理由のひとつが領国経営をできたことで、決して戦上手ばかりの人ではないのです。

戦に使われていた人々が仕事にあぶれれば、世情不安となります。
戦争経済から土木経済への転換がこの時代の要だったように思うのです。ここは後の回でも出てきます。