第327について

第327話 徳川秀忠の死


※政宗が秀忠を見舞った話は小井川百合子編『伊達政宗言行録 木村宇右衛門覚書』(新人物往来社1997)141頁~143頁をもとにした。同書にはこれに続いて「仙台陣」の話がある。
大御所となっている徳川秀忠の病間を、政宗が極秘に見舞います。公式な記録にはない話ですが、木村宇右衛門覚え書きの記載はなかなかリアルです。
死の迫った秀忠は、家康から政宗を信じよと言われていたことを語り、家光を頼むと言うのです。将軍になった頃には政宗に対する警戒を隠していませんでしたが、最後はこんな関係になっていました。
政宗にとっては、同じ時代を戦をなくすための戦いをともにした、戦友との別れになったのではと思います。
家光もまた、戦争を知らないこどもです。それでいて武力統治を行う幕府の頭領たる将軍を務めるのです。
このマンガで初めて傘を描きました。襖にもこういった道具にも、政宗の身の回りの景色に時代の変化が見られます。